【局長通信】大山桜への道 2022
近年ではすっかり伊勢原を代表する花の一つになった『大山桜』。
コロナの蔓延防止措置の解けた春に、今年も清々しい花を咲かせ始めています。連日多くの皆様からお尋ねをいただいておりますので、4月5日雨上がりの火曜日に現地に赴きましたので、最新情報をお届けいたします。
先月20日に待望の全線開通を果たした大山バイパスの終点近くに、「大山桜」の開花に合わせ専用の臨時駐車場が、地元住民の皆様のご厚意により開設されています。
節度を守った駐車をお願いします。
伊勢原駅から路線バスご利用の場合は「大山小学校前」で下車して下さい。
大山唯一の信号を渡って大山小学校方面に入ります。
これも地元のご厚意による案内看板が設置され、辿って行けば大山桜へ至ります。
大山小学校前の案内看板です。
4本ある大山桜の位置関係が良くわかります。因みに「大山桜」の由縁は、「大きな山桜」と「大山にある桜」の二通りありますが、私共は後者で説明しています。
この裏に学校の駐車場がありますが関係者以外駐車厳禁です。
大山小学校の校門をくぐって校舎裏から山内へ進みます。
平日なら授業中の時もありますからなるべく静粛にお通り下さい。沢に掛かる鉄橋を渡ると獣害防護柵の入り口です。
この扉はくれぐれも確実に紐で縛って閉めてください。
山内に入ると沢沿いの平坦な道を進むと、今は使われていない炭焼き小屋の後が現れます。
こんな所でも炭が焼かれていたのですね。
この時期はガマガエルの恋の季節が真っ盛りで至る所からその声が聞こえます。
ここから本格的な山道を5分程登ると「下大山桜」に到着しました。周囲の木々が大きく育っており樹勢も開花状況も今一で、二部から三部咲というところでしょうか。
なかなか木全体が写真に収まりません。
下大山桜から更に角度を増した山道を10分程登るといよいよメインイベンターの「上大山桜」に到着です。
こちらは周囲の木々も刈り払われ堂々とした枝ぶりを誇ります。
陽光もたっぷり浴びて、開花状況も七部咲きといったところです。
角度を変えて臨みます。
樹齢は正確な年数は分かりませんが、少なくとも江戸時代からこの地にあって、大山街道を行き来する大山詣りの旅人の姿を眺めていたことでしょう。
この桜は満開になると大山バイパスから良くみることができます。
更に稜線上に上がると2本の大山桜が確認できますが、大木に挟まれていてその姿の全容は見ることが不可能です。
また例年のことながら標高が上にありながら、上・下の大山桜より早く満開を迎えるようで、5日現在散り始めておりました。
稜線を反対方向に下ると阿夫利神社社務局の中庭へ行くことができます。
この案内板は社務局方面の分岐点に建っており、向かって左側へ下ると社務局方面です。落ち葉が道を隠しており通行には十分ご注意ください。
なお両方向とも大山小学校を指していますが、これは社務局からも林道を通って小学校へ戻ることができるという意味であります。
この週末は上大山桜は満開を迎え、絶好のお花見日和になると思います。
足下をしっかり整え、感染症対策を万全にして安全なハイキングをお楽しみください。