こま参道を抜けた先、阿夫利神社下社までのルートは2つに分かれます。
険しい岩々を上っていく男坂、階段状の山道を通り大山寺を経由する女坂です。
女坂では「女坂の七不思議」が道中を楽しませてくれます。
①弘法水
紅葉橋下の湧水です。
大山寺第三世弘法大師が金剛杖の先で地面をつくと清らかな水が湧き出したと伝えられています。
②子育て地蔵
当初はどこにでもある地蔵でしたが、いつのころからか幼い子供のような顔に変わったと伝えられています。子供の成長を見守るお地蔵様として、今でも赤い頭巾と涎掛けをまとって鎮座しています。
③爪切地蔵
弘法大師が自らの爪で一夜にして彫ったと伝えられています。2mを超える巨像で右手に錫杖、左手に宝珠をもって座っています。銘によれば慶安5年(1652年)の作といわれています。
④菩提樹
インドのそれとは品種が異なりますが、夏には黄色い可憐な花を香らせる名木です。
⑤無明橋
この橋を話をしながら渡ると落とし物や忘れ物をするといわれています。
橋を渡った先には松尾芭蕉の句碑があります。
⑥潮音洞
岩盤に四角い穴が口を開けており、これに耳を寄せて聞くと遠くに潮騒の音が聞こえるといわれています。
⑦眼形石
人の目の形をした自然石で、これに触れて祈願すると眼病に効果があるといわれています。