【局長通信】吉川醸造『阿夫利清流純米酒 The Sea Change』発表会
皆様は日本酒はお好きですか?
コロナ禍の中で「家飲み」が主流となった昨今、食中酒としての日本酒が改めて見直されているそうです。
そんな中、市内唯一の蔵元「吉川醸造所」では、近年経営者が変わり次々と新製品を送り出して来ましたが、ここで伊勢原の誇るブランド米『阿夫利清流米はるみ(晴海)』を、JA湘南のご協力を頂いて、原料に使った「阿夫利清流純米酒 The Sea Change」を試験的に仕込みました。
その報道機関向けの発表会に出席して参りましたのでレポートします。
この日本酒は、そもそも通常の酒米でなく食用米である「はるみ」を原料とするところがユニークで、しかも時流に抗いほとんど削らずに使用しており、ラベルの説明曰く「はるみの持つ甘くふんわりとした旨味をシャープな酸味で引き締めた、ちょっとビターなお酒」だそうです。
伊勢原の新たな「うまいもの」として期待されます。
報道陣の前に発表された阿夫利清流純米酒『The Sea Change』です。
少し青みがかった色をしていますが、これは原料の「はるみ」の澱が含まれているためで、丁度ワインのような風味を醸し出しています。
また「Sea Change」とは英語で大転換という意味があり(シェークスピアの造語)、食用米を使って仕込んだということを表現しているそうです。
この発表会は吉川醸造の酒蔵の中で行われ、社長と杜氏が阿夫利清流酒のコンセプトなどを熱く語ります。
集まった報道機関は朝日・読売・毎日の全国紙3紙と地元神奈川新聞にタウンニュース社と多岐に渡り、コロナ禍で地域のイベントが全滅している中での数少ない明るい話題に、各社とも熱心に耳を傾けています。
ひと通りの取材が終わったら写真撮影です。
報道機関5社に市役所とJA湘南の広報担当者も負けじとカメラを構え、納得のいく写真が撮れるまで何度もシャッターを切ります。
今はデジタルなのですぐに撮れ高が確認でき、おまけに枚数を気にせず撮れることから、どうしても撮影時間がかかります。
阿夫利清流酒は柑橘系のようなフルーティーな香りが特徴で、日本酒に馴染みのなかった女性にも楽しめるという説明を受けて、急遽発表会に居合わせた親会社の女性担当者が、記者のリクエストに応じて写真モデルを務めました。
新聞に掲載される写真はどちらのバージョンが使われるのか楽しみです。
写真撮影がようやく終わり、お待ちかねの試飲タイムに突入しました。
各者の記者さんたちは小さな試飲カップでは物足りないようで、「これは美味い」と次々とカップを干して行きます。
中には両手に抱えて上澄みと澱がたまる底辺部の酒を比べ、味の違いを楽しむ猛者もいられました。
最後に阿夫利清流酒の産みの母である「はるみ」」と一緒に記念撮影に収まりました。
今回新たに仕込まれた阿夫利清流酒は、4合瓶720㎖の仕様で定価1750円(税込)、150本の限定生産だそうです。
販売場所は吉川醸造の直売所以外には、伊勢原駅北口の高田酒店や大山の遠州屋酒店などごく限られた市内の酒販店の他、飲食店でも地もの御馳走処GENやチャイニーズダイニング楼蘭、東学坊などでも頂けるそうです。
詳しくは吉川醸造のHPをご確認ください。